数年前には100円,120円という水準であったから,恐ろしい水準だ。
日本は経常収支黒字,アメリカは経常収支赤字だから当然,基調的な要素もあるだろう。
しかし急激な円高はそれだけでは説明がつかない。
最近の原因はずばり
“米国債デフォルトの懸念”
だ。
どういうことなのか。
アメリカは法律で「借金は14兆2900億ドルまでですよ」と上限が定められている。
その借金の総額が上限に達するのが今年の8月2日なのだ。
上限を超えると,借金が出来なくなる。すると何が困るか。
政府は要するに自転車操業状態だから,新しく借金が出来ないということは,
昔借金したお金(利子も)を返せなくなるということを意味している。
借金を返済できないことをデフォルト(=default/債務不履行)という。
アメリカ国債は世界中の銀行・保険会社・証券会社・その他機関投資家,あるいは政府や中央銀行が“世界一安全な資産”として保有しているから,
もしも「返せませんわ~」なんてなったら,リーマンショックを強化した感じで大混乱が起きかねない。
またアメリカにとっても,自国の信用に傷が付いては今後も末永くお金を貸してくれない自体になりかねない。
「だったら借金の上限を取っ払っちゃえば良いんじゃない?ただのルールなんだし」
仰る通り。しかし小さな政府を志向する共和党 がそれを渋り,現在,民主党や政府と話し合っているのだ。
「いや,でもね,さすがにデフォルトはまずいから,最後には妥協して借金の上限を引き上げるだろう」
と世界中のみんなが思っていた。思っていたのだが…どうやら雲行きが怪しくなってきた。
どう見ても死亡フラグです本当に(ry
(ちなみにテスト期間にこんなこと書いてる私も死亡フラグびんびん)
みんな「おいおい大丈夫なのか?」と不安になり ,ドルを売り,安心安全な円を買い始めた。
まぁ,日本はデフレ(物価が下がり,お金の価値が上がる)だから,「円」持ってるだけで得だしね。
ところで,アメリカ財務省は国債の信頼性を維持するために,
「もし債務上限に到達しても,利子や元本のお支払いのため,入ってきた税金を優先してそっちに回します」
と言っているのだが……
「こんなことやってるようではねぇ……」
米国債・米政府に対する信頼が揺らぐことは確実だ。
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