2008年12月17日水曜日

根っこの所

不時着時の武器使用明記 イラク空自、非公開行動基準で
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008121702000130.html

どうしてこうも、中日新聞は自衛隊のスクープ取れるのか不思議なんですが・・・・・・
防衛研究所の特別課程修了してる記者さんが取ってくるんでしょうかね(笑)

さて、本題です。
記事によると

イラク復興支援特別措置法に基づきイラクで空輸活動を行った航空自衛隊がC130輸送機の不時着を想定して、 武器使用の手順を非公開の「部隊行動基準(ROE)」で定めていたことが分かった。「非戦闘地域」で活動していた自衛隊機が、撃墜されて飛行不能に陥る事 態まで想定していたことになり、法律と実際の活動との隔たりが明確になった。

 ROEはイラク派遣前の2003年11月に定められた。C130の不時着後、「機体を包囲された場合」と「略奪にあった場合」に分けて規定。不時 着した場合、包囲されているだけでは武器使用できず、隊員自身や機体に危険が及び、包囲を突破するしかない場合は武器使用できると規定。不時着して略奪に あった場合、相手が武器を持っていなくても危険が及ぶと判断すれば武器使用できるとしている。応戦しても機体を守り切れない場合は、機体を放棄して退避す ると規定した。

 政府はイラク空輸について「飛行経路と空港は非戦闘地域」と説明してきた。

 実際のイラク空輸では、首都バグダッド上空で携帯ミサイルに狙われていることを示す警報が機内に鳴り響くことが何度もあった。

 吉田正元航空幕僚長は退官後、本紙の取材に「地図で示せるならともかく、どこが戦闘地域か否かの判断は飛行機乗りの世界になじまない」と話し、政府説明との食い違いが浮上していた。



そもそも、あらゆる事態を想定するのが安全保障というものなわけでして…
「起きる可能性は低いけれども、でももし万が一起きたらこうこうこうしよう」としっかり立案しておけば、もし万が一起きた時もそれに従えばよい。
だけれども「まぁ起きないだろうからいいや」で、もし万が一起きたら、どうするのか。
「万が一」まで考えるのが安全保障。
石破氏の言うとおり、「安全保障に『想定していませんでした』があってはならない」のです。






まぁ実際に何度もミサイル警報が鳴っているとのことだから、そもそも「非戦闘地域」の説明自体に無理がある気がするんだけどね……

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