2008年11月8日土曜日

アメリカ国民が本当に望んだもの

イラク戦争の長期化や経済 の先行き不安などで閉塞(へいそく)感を強める米国民は、「変革」を掲げたオバマ氏に米国の再生を託した。歴史的な人種の壁を乗り越えた初の黒人大統領の 選出により、米国は新たな時代に一歩を踏み出す。
(毎日新聞 http://mainichi.jp/select/world/presidential/news/20081105dde007030007000c.html)
新聞各紙を見ると、ずらりと「変革」という言葉が並んでいます。
オバマが提唱した「Change=変革」が有権者の心に響いた、というわけなのでしょう。

しかし、本当にそうなのでしょうか?
黒人の異常なまでのオバマ支持率を見る限り、まだまだ「人種の壁を乗り越えた」とは言い難い。

次に、マスコミの意図的な世論操作じゃないかと疑いたくなりますが、「変革」です。
世論が求めていたのは本当に「変革」なのか、という疑問です。
というのは、今年8月に起きたロシアのグルジア侵攻まで優勢だったオバマは、世論調査の支持率で安全保障政策でより多くの支持を得ているマケインに逆転されているのです。そしてその後起きた金融危機で再びオバマが逆転し、そのまま勝利、という流れなのですが……
世論調査を見る限り、
経済政策→オバマ優勢(保護貿易主義)
外交・安保政策→マケイン優勢(グルジア侵攻を受けて「ロシアをG8から外すべきだ」と発言)

つまり、米国民が求めたのはオバマの「変革」ではなく経済政策だったのです。
なぜなら、もし「変革」を求めているのならグルジア侵攻時でも一貫してオバマを支持していたはずですから。

2008年11月7日金曜日

SS-26 Iskander

自分のメモがてらですが・・・・・・
メドベージェフ大統領本人の意志なのかは分かりませんが、ロシアの飛び地、ポーランドのすぐ横のカリニグラードにSS-26というミサイルを配備したようです。

このミサイルは、スカッドとの置き換えに使用されるようです。
・低軌道を使用
・射程は最大500km程度
・CEP(半数必中界=発射数のうち半分が落ちる範囲)は20m
・弾頭は480kg
・可動式の発射母機1台あたりに2基搭載
・静止目標だけでなく、動いている目標(戦車部隊や輸送船団など)に対しても自動修正機能で攻撃可能
・AWACS(空中警戒管制機)やUAV(無人航空機)からの誘導も可能
・画像で目標を識別(全天候対応)

そしてスカッドの後継だけあって、恐ろしいことになってます。
The Iskander missile can easily overcome air defense systems. It's almost impossible to prevent a launch of an Iskander missile because of the system's mobility. Targets can be found not only by satellite and aircraft but also by a conventional intelligence center and by a soldier who directs artillery fire.Targets can also be found from photos, which will be put into a computer by means of a scanner. (GlobalSecurity.org)
ちなみにPAC3では対応できないとのことでして……


ちょっと、NATOは調子に乗りすぎましたね・・・
それがグルジアを含む、ロシアの一連の大暴走を引き起こしているのでしょう。
「NATOは、望む国を加入させているだけだ」と仰るかもしれませんが、
じゃあ同じような態度を台湾・中国に持ち込めるか、という話です。
アメリカは台湾にイージス艦を売りましたか?最新の戦闘機を売りましたか?

ちょっと、ロシアをなめていたようですね。