2008年10月28日火曜日

私学助成

大阪府知事、高校生にマジ反論



まず、
最後の木村さんのコメント(木村太論)で挙げられていた憲法第89条ですが・・・

公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
木村さんはこれを以て「私学助成が憲法違反」と言いたかったのだと思いますが、学校教育法で認められた私立学校は公の支配に属していますので、憲法違反ではないと思います(「金日成マンセー」とか教えてるどこかの民族学校は“私学助成”はもらえませんが・・・・・・)。


次に大阪府知事のコメント
今回は一部出ていましたが(2:13~)以前、「付加価値の付く私立に行くのだから学費が高くて当たり前」と仰っていました。
しかし、前述の通り私学も学校として認められており、この論理に従えば府は「公立と同程度のカリキュラムを維持するための金」を出し、残りの“付加価値”の対価のみ、保護者が負担するというのが正統ではないでしょうか。

たとえばカトリックの学校なら、
宗教教育やチャペルの維持・建造にかかるお金のみ保護者が負担する、といった具合に・・・

それ以外は、社会における競争などについても橋本知事の発言は的を射ていると思います。



そして最後に生徒の発言
ちなみに私は私学助成賛成論者ですが・・・・・・
でも、突っ込みどころ多すぎで・・・・・・

生徒の最後辺りのコメントに「なんか自分が悪いみたいな言われ方で腹が立った」とありましたが、事実でしょう。

もしかしたら「勉強が出来ないのは体質」的な考えでも持っているんでしょうか(笑)

たしかに、家庭環境によっては勉強するのに不利な所もあるでしょう。
しかし、わざわざ大阪府庁まで来られるんだから、そんな言い訳通用しませんよ。

私は直接は見ていないのですが、どうやら「GDP」を知らなかったとかなんとか・・・

2008年10月21日火曜日

減反政策と農政

食料価格が高騰しています。

当然、コメの国際価格も上がっています。

現在、中国産の米は60kgあたり1万円、国産の米は1万4千円だそうです(新潮社『フォーサイト』11月号による)。

普通、一般のスーパーで売られているのは10kgなので、あくまで単純計算ですが
中国産→1700円
国産→2300円

差は僅か600円・・・・・・

チャイナ・フリーなんて言葉も流行るこのご時世ですし、国産でも十分勝負していけるのではないでしょうか。


ちなみに現在日本は、コメについては700%超の関税をかけています。
(その代償としてミニマム・アクセスを受け入れています。
そもそもこのミニマム・アクセスというのも、あくまで「輸入機会の提供」であって義務ではないのですが・・・)

でも、ここまで値段の差が縮まってきて、果たしてまだ必要なのでしょうか・・・

現在日本は「減反政策」を行っており、水田の40パーセントで米を作らない様にしています。
まず減反政策は必要ないでしょう。
中国で「あきたこまち」を試験販売したところ、あっという間に完売したそうです。
海外でも日本米は十分競争できるのです。
減反を止めて、米を作って余った分は輸出し、国が買い支えるのはやめるべきです。
農家の収入は、

減反+国が買い支え

という構図で守られています。

このようにして価格を高水準に維持していますが、そんなことしないで、農家に直接補填すればよいのです。消費者の利益にもなりますしね。
EUなどではそうしています。

ちなみに国は「転作奨励金」を出して転作を薦めています。
だけれど、恐いですよね
「もし転作して失敗したら・・・」とか、あるいはもちろん、新たな設備投資も必要です。
農業を担う人達の年齢も手伝って、「それならもう農業は止めようか・・・」となってしまうのです。
きちんとサポートする体制が必要です。
国家政策として、休耕地の復活と別の作物の栽培は必要でしょう。
今でも米は十分に足りているわけだから、休耕地を復活させて自給率の低い小麦などを作るべきではないでしょうか。

ごあいさつ

mixi日記と旧ブログに雑談がてら書いていた時事ネタをそっくりこちらに書きます(たぶん)。

更新はもちろん気まぐれです。